今回はパソコンやタブレットPC(スマートフォン)で使えるプログラミングロボット(STEMロボット)などを紹介したいと思います。
因みに「STEM(ステム)教育」という言葉がありますが,これは米国で議論されるようになったもので,Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)の教育分野のことです。個人的には国家の存亡とも関わる分野ではないかと考えているので,米国が力を入れるのも分かる気がします。
日本でも小学校からプログラミング学習が始まるそうですが,さすがに米国のようにはいかないんでしょうねぇ。
息子の場合は少しでも何かに興味を持って欲しいという思いがあるので,今後もいろいろなものを見せていくつもりです。以下は主なプログラミングロボットになります。
目次
embot(タカラトミー:日本)
- iOS/Android/Windows
- 6歳以上
- https://www.embot.jp/
基本となるロボットはダンボールで作ります。また,好みに合わせて身の回りにあるもので装飾するなどのアイディアも提供されています。
プログラミングのレベルは5段階あり,段階に応じてプログラミング的な思考を身に付けることができます。
KOOV(ソニー:日本)
- iOS/Windows/macOS/Chrome OS
- 8歳以上
- https://www.koov.io/
ソニーのKOOV(クーブ)はブロックタイプなので,自由に好きな「かたち」を作り,「プログラミング」によってさまざまな「動き」を与えて遊ぶことができます。
スターターキットとアドバンスキットの2種類があり,アドバンスキットは全種類のパーツが揃ったオールインワン・キットです。
なお,スターターキットも拡張パーツセットを追加購入すればアドバンスキットと同じ内容になりますが,トータルの価格は高くなるため,じっくりと遊ぶ予定があれば最初からアドバンスキットを購入するほうが良いと思います。
LEGOブースト(レゴ社:デンマーク)
- iOS/Android
- 7歳以上
- https://www.lego.com/ja-jp/themes/boost
レゴで作るプログラミングロボットです。普段からレゴで遊んでいる子なら入りやすいかもしれませんね。「クリエイティブボックス」というスタンダードなセットの他に「ドロイド・コマンダー」というスター・ウォーズのセットもあります。
その他のプログラミングロボット
アーテックロボ(株式会社アーテック:日本)
- Windows/macOS
- 8歳以上
- https://www.artec-kk.co.jp/artecrobo/ja/
True True(ケニス株式会社:日本)
- 不要/iOS/Android/Windows/macOS
- 7歳以上
- https://www.kenis.co.jp/truetrue/index.html
SPRK+(Sphero社:アメリカ)
- iOS/Android/Chrome OS/Fire OS
- https://sphero.com/, https://sphero-edu.jp/
Sphero Mini(Sphero社:アメリカ)
- iOS/Android/Chrome OS/Fire OS
- 8歳以上
micro:bit(BBC社など:イギリス)
- Windows/macOS(Microsoft MakeCode使用)
- 8歳以上
- https://makecode.microbit.org/
mBot(Makeblock社:中国)
- iOS/Android/Windows/macOS
- 8歳以上
mTiny(Makeblock社:中国)
- PC・タブレットPC不要
- 4歳以上
codey rocky(Makeblock社:中国)
- iOS/Android/Windows/macOS
- 6歳以上
今回はパソコン(WindowsまたはmacOS)からの操作が可能か,という点を重要視しました。もちろんiOSやAndroidなどのスマートフォンやタブレットPCでも同じことができるのですが,あくまで「パソコンをはじめてみよう」という趣旨でしたので,WindowsやmacOSで専用アプリが提供されているものから選ぶことにしました。
最終的にはタカラトミーの「embot」とソニーの「KOOV スターターキット」で迷ったのですが,熱心に遊ぶとは限らないので価格の安いembotを8歳の誕生日プレゼントとしました(2020年11月)。
番外編1:ゲーム系でプログラミングを学べるツール
Scratch
こちらは前回の記事で紹介しましたね。8~16才をメインターゲットとした無料の教育プログラミングツールです。以下の記事で触れていますので,ぜひ参考にしてみてください。
ゲームをつくってみようかな?【小学生】マインクラフト
ご存知の方も多いと思いますが,「マインクラフト(Minecraft)」は世界で最も売れたゲームソフトです(累計2億本超え)。日本でも10年くらい前にブームがあり,今でも根強い人気があります。Windowsであれば「Microsoft MakeCode for Minecraft」と連携させて手軽にプログラミングを楽しめます。
息子は小さい頃マインクラフトの動画をよく見ていましたが,最近また視聴しているので興味はありそうです。ただ私が一緒にプレイしたり教えたりするのは難しそうです。というのもマインクラフトの画面は5秒ともたずに3D酔いしていまい,気分が悪くなってしまいます。歩いたりするモーションがかなり上下に揺れるんですよね。また,カメラの移動も激しいです。私には動画を見るのもプレイするのも無理でした。
本記事の下書き段階(2020年11月)では上記のように「興味がありそう」と書いていましたが,現在(2021年5月)はSwitch版とWindows 10版(いわゆる統合版)をプレイしています。詳細についてはまた別の記事にする予定です。
番外編2:プログラミング的思考を学べる通信教育
進研ゼミ・チャレンジタッチ
引用元:進研ゼミ公式サイト
定番の通信教育「進研ゼミ」では,1~5年生向けにオプション講座として「プログラミング講座」が2021年4月に開講されました。料金は1年分一括払いの場合,月額2,900円(税込)です。
チャレンジタッチ専用タブレットまたはパソコンで受講できます。実際のプログラミングについてはScratchを利用しているようです。
因みに,息子は「かがく組」というオプション講座を受講しており,「プログラミング講座」より回数は少ないですが,そちらでもプログラミング教材が利用できます。
【追記】これまでオプション講座は「かがく組」を受講していましたが,2022年4月(新4年生)から「プログラミング講座」に変更しました。
スマイルゼミ
引用元:スマイルゼミ公式サイト
タブレット型通信教育の先駆け「スマイルゼミ」では標準講座(追加料金不要)として年3回配信されます。
なお,チャレンジタッチ(進研ゼミ)とスマイルゼミについては以下の記事で比較していますので,参考にしてみてください。
チャレンジタッチとスマイルゼミを受講中なので比較してみました!プログラミングをそれなりのスキルで身に付けたいと考えている場合,最も有用な原動力は「興味」だと思います。「~のようなゲームを作ってみたい」「~のようなアプリを作ってみたい」という気持ちがないと途中で挫折してしまうことが多いです。今回紹介したSTEMロボットや教材は,そうした興味を持つためのきっかけになるようなものだと思います。