【研究】注意欠如・多動性障害(ADHD)合併自閉症の新しい発症メカニズムの解明 ―病態解明と治療法の開発に期待―

トピックスADHD, シナプス, 知的障害, 研究, 自閉症, 遺伝子

和歌山県立医大の研究グループによれば,注意欠如・多動性障害(ADHD)を合併した自閉症について,特定の遺伝子の異常が原因であることを明らかにしたとのことです。

・自閉症患者の約70%が合併精神疾患をもつ
・合併症状
 注意欠如・多動性障害(ADHD)/不安神経症/知的障害/うつ病/睡眠障害/てんかん

・自閉症患者の41~78%がADHDを合併。
・合併すると自閉症の症状(社会性の障害、日常生活機能低下)がより重篤になり、治療(療育)も困難となる。
・ADHD単独の薬物療法に比べて、治療が困難(効果が低い、副作用による中止が多い)。

Kirrel3遺伝子が欠損したマウスは,ADHDを合併した自閉症患者と類似する行動を取るようになったとのことで,こうしたマウスの行動異常と関連するシナプス形成や伝達異常部位と病態を同定できれば,将来の治療法開発にもつながると考えらるとのことです。

それにしても,自閉症患者の約70%が合併精神疾患をもつというのは,とても高い割合だと感じました。因みに息子の場合,上で挙げられている合併症状の中では,「知的障害」と「睡眠障害」の診断を受けています。そう考えると「知的障害」と「睡眠障害」,「ADHD」と「睡眠障害」などのように複数の合併症状を持つ人も少なくないのではないかと感じました。