とつぜん「ママ」が「おかあさん」に切り替わる — 呼びかけのことば 【その2】

こねこのチー ポンポンらー大冒険

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初めて呼びかけのことばを発したのは3歳の「パパ」で,最初のうちはママに対しても「パパ」と呼んでいましたが,その後「ママ」に切り替わり「パパ」をまったく言わなくなってしまったという話を「パパ!ママ!せんせい! — 呼びかけのことば 【その1】」で書きました。

そして,今月に入ってからまた大きな変化があり,「ママ」が「おかあさん」に変わりました。現在は「おかあさん」が95%,「ママ」が5%くらいの頻度なので,ほぼ「おかあさん」に切り替わったようです。

「ママ」でよいと思っていたので,「おかあさん」という呼び方は一切教えていません。ではなぜ「おかあさん」になったかと言えば,アニメの影響です。

私は以前からAmazonプライム会員なのですが,最近までAmazonビデオを使用していませんでした。先月にふとアクセスしてみたところその利便性に気付き,さっそくFire TV Stickを購入して息子もテレビで視聴できるようにしました。

ラインナップの中に『こねこのチー ポンポンらー大冒険』というアニメがあり,あまり興味なさそうだと思っていたのですが,試しに再生してみるとかなり気に入ったようでゲラゲラ笑って見ています。ゲラゲラ笑う作品は本当にめずらしいです。今月はテレビで再生するアニメの8割くらいはチーで,「チーみるの」と自分から意思表示しています。

内容的には仔猫を飼っている山田家のドタバタ劇とチーが仲間の猫と街中を冒険する話が中心です。こおろぎさとみさんの演技はとてもいいですね。こういう声を演じたら右に出るものはいないと思うくらいに合っていると思います。主人公である仔猫のチー,そしてチーを飼っている山田家の長男のヨウヘイが「おかあさん」「おとうさん」と言うので,それを真似するようになりました。登場人物の行動を真似するくらいに気に入っている作品なのだと思います(まだ他のエピソードもあるので後日記事にしたいと思います)。

ただこのアニメは,完全室内で純血種の猫を飼っているような人にとってはおよそ考えられないような内容が出てきます。こども向けのフィクションだからと言ってしまえばそれまでですが,真似されると困るな,と思うようなものも少なくはないです。私はまだほとんど視聴していないのですが,ちらっと見ただけで以下のようなものがありました。

  • 仔猫を放し飼い(外への出入り自由)にしている。
  • ホットケーキを食べさせる。
  • 熱いチーズフォンデュのチーズを食べさせる。
  • 珈琲を飲ませる(苦いと吐き出す描写)。
  • 猫がいる場所(1階)でお湯をわかしているのに2階の部屋にいて見ていない。
  • 火にかけているチーズフォンデュの鍋のそばにいさせる。
  • むりやり服を着せる。

珈琲なんかは下手したら命にかかわりますし,そもそも仮に雑種(一般的に純血種よりも病気に強い)だとしても,仔猫を放し飼いにするのはあり得ないでしょうか。12分が51話ありますが,私はトータル20分も見ていませんので,きっと他にもいろいろと仰天の内容があるのでしょうね。

話が逸れてしまいましたが,「おかあさん」と言うようになったのはとても良いことなのではあるものの,残念ながら「おとうさん」または「パパ」は引き続き覚えてくれていないようです。

先日,「これはだれ?」と私を指差して訊ねてみましたが,数秒考えて「わからない」と返答しました。これまで何かを問いかけて「わからない」と答えたことはなかったように思います。よって分からなかったのは残念なのですが,「わからない」と答えたのは成長のひとつだと言えます。

最初は「パパ」だけだったにも拘らず,なぜか今は「おかあさん(ママ)」だけになってしまいました。何回教えても「おかあさん(ママ)」になってしまうので,「わからない」と答えたように,本当に分からないのかもしれません。

この記事を投稿する数十分前に再度お風呂で訊いてみましたが,「おかあさんせんせい」という返答でした。分からないのでとりあえず2つ言ってみたという感じなのでしょうか。「おとうさん」に訂正して復唱し,10秒後くらいに再度訊ねてみると今度は「ママ」でした。やはり「パパ」は忘れてしまい,「おとうさん」は覚えられないようです。

そうしたちょっとしたことが知的障害あるいは広義の発達障害の所以にも感じられます。そのうち「おとうさん」と言えるようになるのを期待しています。

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