この記事は私(大人)の症状になります。
息子(幼児)の症状については一切記載されていませんので,そちらが気になる方は「手足口病が流行中 — 大人も要注意!親子で手足口病に感染!? 【幼児篇】」をご覧ください。
親にも手足口病が感染!?
まず,私は病院で手足口病の診断を受けたわけではなく,自分でおそらくそうだろうと判断しただけですので,その点ご留意ください。まぁ,でも状況的に99.9%手足口病だと思います。
手足口病は治療薬もないですし,時間も気力もないですし,会社などに通勤しているわけでもないので証明も必要なく,病院へ行く実益がありません。
さて,私に手足口病が発症したのではないかと疑うまでには少し時間がかかりました。というのもはじめのうちは息子と同様にいつもの風邪症状そのものでしたし,大人への感染は稀だという認識だったからです。
私のここ数年の風邪はまず喉の痛みと高熱(39~40度台)と悪寒やってきて,その後終盤になって咳が出てくるというパターンで,今回も同様でした。若い頃は風邪なんてひいたことありませんでしたが,ここ数年は風邪をひきやすいです。特に外でマスクを外すとかなり高い確率で風邪をひきます。ずっと座り仕事をしていて動かないので体力や免疫力が著しく低下したのだと思います。
主な症状を時系列に並べると次の通りです。
1日目
頭痛→発熱
まず16時頃から普段のものとは異なる頭痛がありました。眼から額,そして側頭部にかけた広範囲に痛みがあるような感じです(普段は耳の後ろなど)。直前に家族で外出して車に乗っていたので車酔いのせいだと思っていましたがまもなく発熱しました。
熱が出たことから風邪だと考えました。外出時はいつもマスクをしているのですが,それを外すとかなり高い確率で風邪をひくからです。この日も食事のためにマスクを外しました。
なお,熱が最も高かったのは3日目の40.6度になります。いつもの風邪も概ね同じような感じですが,風邪の場合は40度前後の高熱が数日続くことも多いです。
喉の痛み
発熱とほぼ同時に喉が痛み出しました。ここ数年の私の風邪の特徴と一致します。
悪寒
発熱・喉の痛み出てから半日ほどして悪寒が出てきました。冬の上着を着ても寒いくらいでした。これも風邪の特徴と一致しますが,高熱と同様に悪寒のする時間は風邪よりも短かったです。
体や関節の痛み・だるさ
いつもの風邪と同様に初期段階からありました。
2日目
熱は39.5~40.3度でした。
それ以外の喉の痛み・悪寒・だるさなどは引き続き1日目から変わりありません。
3日目
熱が40.6度になりました,仕事をしようにも目がチカチカして画面を見ていられないですし,頭もくらくらとするので,手元にあるクラリスロマイシン,トラネキサム酸,ロキソプロフェンナトリウムなどを飲み,3時間だけ床で横になりました(いつもは椅子に座ったまま仮眠をとることが多いです)。
6時間後には体もだいぶ軽くなり,仕事もできるようになったので薬が効いたのかと思いました。この日から4日後に納期の仕事があったので少しでも改善したのは良かったです。それでも熱は40度前後あるので効率は良くないですが。
4日目
夕方過ぎまでは熱が37度前後まで下がりました。喉は相変わらず痛いです。
口内・唇
口の中が少し荒れて,唇の皮がむけていました。口内や舌に水泡は見られません。これもいつもの風邪と同様です。風邪の場合,熱や薬の影響で同様の症状が出るので特に気にしていませんでしたが,夕方くらいになって事態が変わってきます。
手のひら・かかと
手のひら(つまり内側)全体にかゆみとしびれを感じるようになります。見た感じはややまばらに(斑点状に)赤くなっている感じです。指で赤い部分をおさえると白くなり,はなすと赤に戻ります。息子の症状と似ています。
ペットボトルの蓋には細かい溝が付けられているのですが,それを握って開ける時にはとても痛く,なかなか力が入りません。
何もしていなければ手のひら全体がかゆく,しびれがあるという状態で,キーボードを叩いたり,蓋を開けたりするなど刺激が加わると痛いです(といっても我慢できる程度の痛みです)。この時点で手足口病を疑い始めました。
なお,ステロイド(例えばトリアムシノロン)で手足の強いしびれが長期間に亘って出ることはありますが,今回は飲んでいないですし,これまで何度も服用している薬ばかりでしたので,(悪い意味での)副作用という可能性は低いのではないかと思いました。
そして,この手のひらかゆみ・痛みが出てから数時間後,かかとに痺れが出てきました。かかと全体が赤く,水泡はありません。外出して歩くとかかとが痺れることはありますが,今回は歩いていません。
そしてそれと同時に左手人差し指の側面がでこぼこしてきました。水泡ではなく,斑点状に赤くなった一部が盛り上がってきた感じで,ぱっと見た感じでは凹凸は分からず,指でなぞるとでこぼこしているのが分かる程度です。
この症状は今までに一度も経験がありません。この時点で手足口病を確信しました。
背中
その後,夜になって背中にかゆみが出てきました。少し発疹があるようです。
それと同時に熱も37.9度まで上昇しました。
5日目
熱は37.5~38.0度でした。高くはないですが意外と長引きますね。
口内・唇
4日目と同様に荒れています。ぱっと見た感じでは分かりませんが光を当ててよく見ると舌先の中央付近に赤いぷつぷつが複数確認できました。いずれも1mmくらいでしょうか。
ひょっとしたら口内にもあるかもしれませんが,動画で撮影して確認した範囲ではなさそうでした。
手(内側・外側)
しびれが前日よりもおさまり,かゆみが上回りました。
手のひら全体のかゆみはかなりおさまったものの,両手人差し指の側面(親指側),両手小指の側面(外側)など前日からでこぼこしてきた部分のかゆみがかなり強くなりました。
かゆみに対しては手元にある各種抗ヒスタミン剤(オロパタジン塩酸塩,エピナスチン塩酸塩,フェキソフェナジン塩酸塩など)が有効だと思いますが,眠気をともなうので,仕事が遅れ気味でうっかり眠ってしまっては困ると思い飲みませんでした。
そして5日目の夜,左手小指の側面(外側)に3mm程度の水泡が1つ発生しました。かゆくて断続的に掻いていたからかもしれませんね。
同じく5日目の夜,物を食べる時に口内に痛みを感じるようになりました。痛くて食べられないというほどではありません。
6日目
熱は昨日と同じ37.5~38.0度でした。なかなかすっきりと下がってくれないです。
手
0時を回ってすぐに両手すべての指の腹第一関節まで1~2mm程度の赤い斑点ができているのに気が付きました。少なくとも1時間前には見られなかったので,出てきたばかりのところで気が付いたのだと思います。この赤い斑点はでこぼこしていません。
足
ふと気になって足も確認してみると,これまでかかとがしびれるだけでしたが,指の側面から上側,足の側面から甲にかけて指と同様の赤い斑点が出ていました。足の内側にはありませんでした。
口
前日から痛みが増していましたが,舌の側面がでこぼこしてきました。
また,鼻の下に赤い発疹が出てきました。指のぼこぼこと同種のものです。それが鼻の穴にまで続いているのか,鼻の穴(前側)に痛みを感じるようになりました。
手足口と揃って,いよいよ手足口病の本領発揮といったところでしょうか。もっとも高熱が出ている時のほうが圧倒的につらく,かゆみやしびれは仕事に集中しているとほとんど気になりません。
ひじ
ひじに痛みを感じるようになりました。少しぼこぼことしてきたようです。息子はひじに水泡が出ていましたね。
7日目
熱は37.2~37.7度でした。少し下がりました。
手・足・ひじ・背中
しびれはほとんどなくなりましたが,6日目よりもかゆみが相当に強まりました。
集中力が落ちるくらいのかゆみのため,抗ヒスタミン剤とステロイド剤を飲みました。
口・鼻
前日よりも痛みが増し,我慢できる程度ですが口に物を入れるとかなり痛みます。
また,鼻の下の発疹も少し痛みをともなうようになりました。
8日目
熱は36.8~37.5度でした。
抗ヒスタミン剤とステロイド剤が効いたのか,単に時間経過なのかは分かりませんが,かゆみは背中を除いてほとんど無くなり,でこぼこや赤い斑点も消えてきました。
9日目
熱は36.8~37.0度でした。
赤い斑点はかなり消えました。でこぼこしていた部分はまだ痕が見えます。かゆみについては8日目と変わりありません。
10日目
本記事の投稿日(7月30日)から見て前日の29日になります。
熱は37.1~37.5度でした。
赤い斑点は手足ともに完全に消えました。でこぼこしていた部分も一番ひどかった手の側面のみうっすらと見えますが,それ以外の部分は痕もなくなりました。背中のかゆみや口内の痛みもほぼなくなりました。また鼻の下のでこぼこもなくなりました。
小児科での登園許可(つまり手足口病が完治したかどうか)の判定は外部から水泡などが消えたかどうかで行なわれていたので,そういう観点では,おそらく私の「手足口病」はほぼ治ったのではないかと思います。
一方,私の最近の風邪の初期症状と似たのどの痛みがチクチクと出てきました。念のため薬を飲んでおきましたが,このまま発疹が再発しなければ風邪の可能性が高いということになるでしょうか。
できれば40度以上の熱が出る前に治って欲しいところです。
まとめ
以上,十中八九私も手足口病だったは思いますが,同様の症状が出て心配な方は病院で診てもらうことをおすすめします。特に通勤されている方は職場で感染の危険性があるので,証明書なども必要になってくると思います。
今回,特に「調子の良い時の写真を残しておく」ことの有用性を感じました。体調の異変でなくとも単なる肌荒れなどにも役立てますし,これからは定期的に主要な部位を撮影しておくことにしました。
これは息子にも同様のことが言えますね。今はフィルム代もテープ代かからないですから,気が向いた時に写真でも動画でも残しておけば役立てる機会はあると思います。
【追記】
息子も私も完治してから数日~1週間後くらいに指の皮がむけてきました。