病気・怪我

目が開かない!? 【その2】 — これまででもっともつらい一週間

生活4歳, 病気・怪我

2017年3月18日午前3時頃,寝ていた息子が突然泣き出しました。

その3時間前の0時6分に私は「メダルざくざく4,000枚!— 寄り道がクセになる」を投稿し,1時頃に息子がトイレへ入ったのでそれを見届けました。とても元気なようすでした。息子はそのままベッドへ入り寝ました。

そして2時間経過した午前3時頃,前述のように突然泣き出したのです。

最初はこわい夢でも見たのかと思い,DVDをつけてなだめることにしました。ところがなかなか泣き止みません。部屋を明るくしてようすを見てみると手で目を隠すしぐさをしています。眩しいのでそうしているのだと思いましたが,どうも違うようです。

ここで,以前のように目に違和感があり開けられないのではないかと考えました(記事:目が開かない!? 【その1】)。その後,数時間経過しても同様に目を見せようとしないので,目に何らかの異常があることはほぼ確実のようです。

7時頃に泣き疲れて再度眠りますが,10時前には起きてまた泣き出しました。前回は新しいおもちゃを渡して片目を開けることがありましたが,今回は両目ともまったく開けることができません。前回よりも深刻な状態と言えます。

1日目昼 眼科クリニックへ

土曜日ということもあり,休みの眼科も多く,何とか見つけて行くことになりました。15時に眼科で診察を受けたのですが,「うちでは分からないので大学病院の紹介状を出す」と言われてしまいました。前回も大型連休前のタイミングが悪い時期でしたが,今回も3月20日の月曜日が春分の日で三連休となってしまうため,何とか土曜日中に大学病院で診てもらえるよう手配しました。そして,これが大きな選択ミスとなってしまうのでした。

1日目夜 大学病院へ

夜になって大学病院へ入りました。待合室ではかなりの人が待っており,相当待たされる予感がしました。1時間半くらいしたところで,私の目の前をだらしのない格好をした人がうろうろし始めました。小太りで頭はぼさぼさ,背中側はシャツがズボンからはみ出ており,白衣がそのシャツがはみ出ているところに引っかかっていました。白衣を着ていることから病院関係者なのかもしれないと思いましたが,他のきちんとした格好をした病院スタッフと異なり,とにかく胡散臭い印象を受けました。

その後10分くらいでしょうか,ようやく呼ばれたので診察室へ入ったところ,先の胡散臭いと思った人が座っていました。まさかとは思いましたが,急を要する状態だと考えていたのでそのまま診てもらうことにしました。

ところが,その医師は声が極端に小さく何を言っているのかまったく聞き取れません。ぼそぼそと何か言っているようなのですが,何度聞き直しても分かりません。仕方がないので看護師さんに訊いたところ「ぐるぐる」と言っていたようです。そもそも仮に聞き取れたとしても「ぐるぐる」だけでは何のことかさっぱり分かりません。結果的にはここで撤退するべきでしたが,残念ながらそこまでの判断はできませんでした。

「ぐるぐる」というのは,体をぐるぐる巻きにして動けないようにして,ネジ止め式の開瞼器で無理矢理眼を開けるというものでした。この方法自体は特に問題があるわけではないのですが,そのやり方がとにかくひどかったのです。

ぐるぐるが中途半端できちんと固定できておらず,体が動いて危ないですし,それ以上にひどかったのが,医師の対応でした。

開瞼器で強制的に眼を開けた状態で医師がいなくなるのです。まずはハンドスリットを取りに行き,10分ほど帰ってきませんでした。その間,息子は「いたいよー」「こわいよー」と泣き叫んでいます。ハンドスリットを持ってきて眼を診ようとしているのですが,上手くいかず首をかしげています。そしてまた部屋から出て行き10分以上戻ってきませんでした。息子は同じ状態です。今度は眼圧計を持ってきて,眼圧を測ろうとしたのですが,それも上手くいきません。開瞼器で眼をこじ開けてからもう30分近くが経過しようとしています。その間息子はほとんど放置され,眼球を露出したままずっと泣き叫んでおり,まるで拷問を受けているかのようで,ついに妻は泣き崩れてしまいました。

そして再び医師が部屋から出ようとしたので,さすがにここでストップさせました。そもそもハンドスリットや眼圧計なんて必ず使うようなものなのに手元にないのがおかしいですし,それをひとつずつ何度も取りに行くというのもおかしな話です。わざとやっているんじゃないかと思いたくなるくらいでした。

そしてその医師は最後にようやく聞き取れる言葉を発したのですが,それが「今ので眼に傷が付いたかもしれない」でした。

病院へ行くかどうかの判断というのは難しいものですが,今回は最初に「胡散臭い」という印象を持った時点で撤退するべきでした。

2日目(3月19日 日曜日)

相変わらず両目とも開きません。初日はずっと泣いていましたが,泣く頻度は減りました。前回のように新しいおもちゃで目を開けてくれないかと思い,「トミカ ハイパーシリーズ ファイヤートラック」「トミカ ハイパーシリーズ ソニックジェットフライヤー」を渡してみました。最近は注文したその日に届けてくれるので本当に助かりますね。

手でパーツを分解したりするのですが,残念ながら目は開きませんでした。両目ともに閉じたままで動こうとするので,ソファやベッドから落ちたりして非常に危なっかしいです。

3日目(3月20日 月曜日 祝日)

昨日とほぼ同様で,両目は閉じたままです。自分の意思で閉じているのだと思いますが,何日間も閉じたままというのはものすごい精神力だと感じました。

試しに目を閉じてみると分かると思いますが,眠い時でなければ自分の意思でそう長時間閉じていることはできません。瞼が疲れますし,周囲の物音などが気になってせいぜい5分10分が限界といったところでしょうか。

4日目(3月21日 火曜日)

連休がようやく終わりました。まだ両目とも一度も開いていません。当然ながら保育園はお休みです。病院はどうするか迷ったのですが,障害者専門のところなら少しは理解のある対応をしてもらえるのではないかと思い,障害者専門の医療センターへ連絡を取りました。眼科の予約は数か月先になってしまうとのことでしたが,緊急ということで,お昼休みに診てもらえることになりました。

センターへ行く途中の車中でも目を開けてみるよう何度も促したり,興味を引きそうなことを言ったりしていたところ,12時半,うっすらと目が開きました。すぐに閉じてしまいましたが,これにはかなり安堵し,喜んだのをよく憶えています。この日は雨が激しく,車の窓に水滴がたくさん付いていたので,そのことに少し反応したようでした。窓の内側は温度差で曇っていたので,そこに指で何かを書く仕草をしていました。もっともその時にはもう目は閉じてしまっていましたが。

13時にセンターへ到着しました。先日の大学病院の医師とは異なり,とても良い印象です。年齢はセンターも大学病院も同じくらいで30代前半といったところでしょうか。これまでの経緯を口で説明するのも時間がかかりますので,紙に印刷したものを読んでもらうことにしました。そして,センターへの道中で少しだけ目が開いたことも伝えました。息子はベビーカーに乗っていましたが,目は閉じて手で隠しています。病院に来たことが分かったので,怖がっているようです。やはり大学病院での体験がトラウマとなっているようです。

センターの医師は本当に印象が良く,こちらの質問にもハキハキと明快に答えてくれますし,普段から障害者に接しているからか,息子への声掛けもとても優しいものでした。

息子はだいぶ病院での検査を怖がっていましたし,直前にうっすらと目も開いたので,センターで無理矢理検査することはせず,目薬で対応することになりました。2種類処方されましたが,万が一何度も点眼するのが難しい場合にどちらを優先したらよいかといった質問にもきちんと答えてくれました。

車中で一度目が開きましたが,その後も両目を閉じたままでしたので,夜眠ったところで初回の目薬を点眼することにしました。しかしながら,瞼に触れるとすぐに起きてしまい,結局押さえて強引に点眼することになってしまいました。

5日目(3月22日 水曜日)

昨日は1回だけでしたが,何度か開けることができるようになりました。まだ閉じている時間のほうが長いですが,目を開ける時間も少しずつ増えていきました。

6日目(3月23日 木曜日)

点眼はなかなかスムーズにできませんが,効果が出ているのか,昨日よりも開けられる時間が増えました。泣くこともほぼなくなり,かなり安心感が出てきました。

7日目(3月24日 金曜日)

一週間が経過しました。完全に治ったわけではなく,まだ瞼がやや濡れて赤くなっている状態ですが,かなり開けられるようになりました。


結局,完治までに一週間以上を要しましたが,息子はもちろんのこと親もつらい日々でした。もう二度とこんな思いはしたくなかったですが,本記事投稿時点で,さらに2回同様の目が開かない症状を経験しています。直近はこの夏ですね。ただ,親としてもある程度の心構えや対応方法が分かってきましたので,今回のように慌てることなく対応できました。後日,記事にしたいと思います。