【ニュース】自閉症などの発達障害患者に見られる睡眠障害の原因と対策

本サイトの記事には広告が含まれます。

息子が睡眠障害であることはこれまで何度か記事にしていますが(タグ:睡眠障害),「発達障害患者に見られる睡眠障害の原因と対策(毎日新聞「医療プレミア」)」という早稲田大学柴田重信教授らの特集記事によれば,自閉症児の多くに睡眠障害が見られるそうです。

ですので,お子さんの睡眠障害で悩んだり試行錯誤しているこのブログの読者の方も多いのではないかと思います。

ASDの子供の50~80%で睡眠障害が見られます。特に不眠症状を訴えることが多く、寝つきの悪さ、夜間の覚醒が続きます。それによって慢性的な睡眠不足に陥ってしまい、両親もその対応のために睡眠が取れず、苦労するケースが多いようです。また、睡眠不足はASDの行動異常をさらに悪化させてしまい、負の連鎖を引き起こします。

引用元はいわゆる研究成果を扱うサイトではなく,新聞社の医療特集サイトなので具体的な数値の根拠などは示されていませんが,自閉症児の半数以上で睡眠障害が見られるそうです。

また,夜間の覚醒が特徴的だそうで,息子の場合もまさに夜間の覚醒が特にひどかったです。最近はかなり落ち着いてきたように感じますので,次に投稿予定の記事で詳しく書きたいと思います。

ASDで見られる不眠症状の原因は、睡眠誘発ホルモンであるメラトニンの分泌不足です。また、メラトニンの素になるセロトニンも減少しています。(中略)メラトニン分泌は光によって抑制されます。夜間に起きてしまい照明をつけたりテレビを見たりすることでさらに分泌が抑制されてしまいますので、注意が必要です。
(中略)
前述したように、睡眠障害がASDの異常行動を悪化させることが分かっています。そのため、夜間の光環境や生活リズムを整えることも、発症の環境要因を排除する一つの手段といえるでしょう。

「就寝時は暗く,起床したら明るく」というのは,睡眠障害でなくても生活習慣や体内時計の場面でよく語られますが,自閉症で見られる睡眠障害ではメラトニンやセラトニンの不足や減少が原因である場合が多いようなので,光のコントロールは重要になるそうです。

「トピックス」の人気記事

この記事も読まれています!