※この記事にいう「療育」とは区や市などの自治体が運営する療育サービスを指します。
保育園に入園してからは,慣れるために療育を休む機会が多く,今年度はまだ2~3回くらいしか行っていません。
6月下旬に行ったのですが,やはり息子にとっては「嫌な場所」という認識が強いようでした。
「療育へ通うことになった経緯」という記事でも書きましたが,メインの先生(担任の先生のようなものでしょうか)が決定的に合わないのです。
例えば,おもちゃで遊んでいて,次は別のことをやることになったときには冷たい感じでおもちゃをさっと取り上げてしまいます。切り替えが上手くできない息子は大泣きです。泣き疲れて寝てしまっても,無理矢理起こしてしまいます。しかもそれを面白がってやっているような印象さえ受けるそうです。
やることもワンパターンで,先生が紙芝居や絵本を見せたりするなど,先生がやることをじっと見る活動が中心です。息子の場合はじっと待つということが苦手ですので,どちらかといえば課題を与えて自由にやらせるスタイルが合っています。例えば,紙を渡してお絵描きしたり,工作したり,といったようなものですね。
もちろん「療育は学びの場だから」というのも分かりますし,できないことを練習するのが必要なことも分かります。ただ,そもそも療育には切り替えが上手くできなかったり,コミュニケーションが取れなかったり,自閉症や知的障害の診断を受けていたり,あるいは愛の手帳(知的障害者手帳)を交付されたような子が通っているわけですし,ひとりひとり得意なもの苦手なものが大きく異なるのですから,そこのところはもう少し柔軟にやってもいいと思うんですよね。
これが中学生や高校生ならまだ分かりますが,3歳児です。できる限り機嫌良くその場にいられるよう工夫するのが肝要なのではないか,と個人的には考えてしまうのです。
息子にとって療育は「何もかも否定されるような場所」という印象が付いてしまい,ストレスにしかならないようです。そういうわけでしばらくは行かないほうが良いという判断に達しました。
広義の発達障害の子と接したり,あるいは教えたりする方法というのは人や現場によって大きく異なるでしょうが,上述のような方法は確実に息子には合っていません。一方,デイサービスは自分からどんどん迎えの車に乗り込んでいきますし,帰りもご機嫌なので,おそらく息子のそういった性格を重視して,楽しく過ごせるように工夫してくれているのだと思います。
参考までに以前「【研究】発達障害の児童と接するための手引き」という記事で,主にボランティアやインターンシップの学生を対象とした発達障害の児童とのかかわりかたをまとめた冊子を紹介しました。
来年度になればメインの先生が変わるかもしれないですし,あるいは息子も成長して切り替えが上手になるかもしれませんので,またそのときに心機一転試してみて,どうしてもその場所が嫌ならもう療育は完全にやめるという方向にしようかと考えています。
結局のところ療育にしろ,幼稚園・保育園にしろ,デイサービスにしろ,そこにいる先生と合うか合わないか,ということがそこでの学習や生活に大きく影響してくると思います。
保育園でも好きな先生・嫌いな先生というのが如実にあらわれてきています。やはりあれこれと口出ししてくる先生は苦手なようですね。保育園まで嫌な場所になってしまっては困りますので,楽しく過ごせるよう願うばかりです。