京都大学霊長類研究所の正高信男教授によれば,自閉症を持つ子どもが健常児と比べ不協和音そのものをあまり好まない傾向があることを発見したそうです。
一方で,音楽的な効果を狙い意図的に不協和音が使われている楽曲を健常児よりも長い時間聴き続ける傾向があることも確認しました。自閉症を持つ子どもは不協和音やその楽曲中での使われ方に関して健常児とは異なる反応を示しており,ある種「早熟した」音楽の好みを持つことを示唆する結果です。
「音楽的な効果を狙い意図的に不協和音が使われている楽曲」を実際に聞いていないので想像になりますが,ジャズやLiquid funk (DnB)などでもよく見られる玄人好みのコード進行を好むことがあるということでしょうね。そういうコード進行はあまり音楽慣れしていない人には不協和音に聞こえます。例えば,Dm9 Em/D Cbm7(b13) CMadd9(13) こういう感じの進行は人によっては不協和音に聞こえるでしょうか。
自閉症は聴覚や視覚が鋭敏になることも少なくないですが,そういったことも関係しているのかもしれませんね。
息子は音楽も好きなので,ピアノなどの演奏に興味を持ってくれると教えてあげられるんですけどねぇ。まだなかなか落ち着いて「何かを習う」というのは難しそうです。