【研究】世界初:一遺伝子変異の遺伝的リスクと父の加齢との関係性を説明 ~発達障害を理解するための遺伝子 – 環境因子相互作用の可能性について~

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以前,『脳からみた自閉症』という書籍を紹介しましたが(【書籍】脳からみた自閉症),著者の大隅典子東北大学大学院教授らの研究グループによる発表です。

自閉症スペクトラム障害や注意欠陥・多動性障害等の発達障害について,父親の年齢によって遺伝的なリスクの次世代への伝わり方が異なることを発見したそうです。

例えば,父親が若齢のマウスにおいて子は「母子分離コミュニケーションの異常」,高齢のマウスにおいては「多動傾向」が見られるといったように,次世代への遺伝的なリスクの伝わり方が,父親の加齢によって異なってくるとのこと。

研究成果の概念図

なお,同研究室では自閉症研究について寄付を募集しているそうです(1口1万円から)。国立大学ということもあるのか,申込書にきちんと記載しなければならないのが少し面倒ですね。オンラインからクレジットカードで500円くらいから寄付できるなら結構集まるとは思うんですけどねぇ。

個人的には広義の発達障害に特化した研究センターでもできて,そこに各大学の研究が集まってくるようなシステムができると良いと思います。寄付をする上でもあちこちに分散するよりは,そうしたセンターがあったほうがより大きなお金が集まりやすくなるでしょうし。

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