まずはじめに,熊本地震で被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
私も宮崎県・熊本県・佐賀県に知人がたくさんいるため地震発生直後は安否確認などの対応に追われましたが,インターネットや携帯電話が普及した現在では昔に比べると安否確認がしやすくなったのは非常に助かりました。
- 安否情報まとめて検索(goo, NTT, NHK)
- 災害用伝言板 web171(NTT)
- Google パーソンファインダー(Google)
- Google クライシスレスポンス(Google)
- 熊本地震リソースマップ(Google)
- Facebook災害時情報センター(Facebook)
首相官邸よりまとめ情報が随時更新されています。非常によくまとまっています。
- 熊本地震被災者の皆さまへ 政府応援情報(首相官邸)
もし今,自分が被災して避難所などで生活しなくてはならなくなったら… 大人は何とか我慢できても,息子はきっとパニックになり大変な避難生活を余儀無くされると思います。息子は地震や災害について何も分かりませんので,どうして家に戻れないのか,なぜ保育園やデイサービスなどで遊べないのか,理解させることはできないと思います。また,周囲の人が必ずしも自閉症や知的障害,あるいはその他の発達障害に理解があるとは限りません。
発達障害情報・支援センターや日本自閉症協会では被災時の支援について情報をまとめていますので,何らかの参考になると思います。
- 災害時の発達障害児・者支援について(発達障害情報・支援センター)
- 防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)
在庫不足で販売休止していた書籍『東京防災』(東京都作成)がPDFや電子書籍として無料でダウンロードできます。
義捐金について。
さまざまな組織や団体が義捐金の窓口を開いていますが,中には詐欺や詐欺まがいものもありますので,熊本県へ直接送金するか,日本赤十字社(100%直接被災者に届く)をおすすめします。せっかくの義捐金も被災者に届かなければまったく意味がないですから。
因みに赤十字での義捐金の会計上の扱いですが,預り金(負債)だそうです。
- 平成28年熊本地震義援金の募集について(熊本県)
- 平成28年熊本地震災害義援金(日本赤十字社)
特に街頭募金は危ないものが多そうです。例えば日本共産党が詐欺まがいのことも行なっていたようですし(参考:日本共産党による募金活動)。
ボランティアについて。
被災地でのボランティア受け入れ態勢が整っていないと足手まといになり,また現場が混乱することもあるので,受け入れ状況を確認してから行動する必要があります。
こうした被災地でもボランティア活動はとても過酷で,実績のある団体でも危険をともなったりすることがあるそうです。必ず現地の情報を事前に把握しておく必要があると思います。
東京もいつかは大地震に襲われる日が来るでしょうし,九州でも東北でも,仮に友人や知人がいなかったとしても,人ごとだとは考えずにでき得る支援はしていければと思っています。
日本人には,欧米人のように寄付などはおおっぴらにせずひそかにやるものだという考え方があります。私もそう思っていましたが,それでは草の根の支援が広まりにくいという事実もあるのは確かだと最近は感じています。
【つぶやき:熊本の被災地でも報道のヘリコプターがうるさいそうです。救助や捜索活動に支障が出たり,防災無線を妨害したりもするそうです。報道機関各社で統一して最小限の飛行にとどめるなどできないものなんですかね。あるいは消防や自衛隊などが撮影した映像を使用するとか,騒音の少ないドローンを使用するとか(ドローンについては賛否あるかもしれないですが)。東北地震では報道ヘリがいなければ助かった命もきっとたくさんあったと言われていました。今回もそうかもしれません。東北地震の際の教訓がまったく活かされていないように思えるのはとても残念です。】