【研究】自閉症スペクトラムのリスク因子としてアンチセンスRNAの発現調節が関わることを発見

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国立精神・神経医療研究センターの研究によれば,多くの自閉症スペクトラム患者が共通して持っているものの機能が不明であったDNA配列中に,脳神経系の発達に重要な遺伝子の調節活性があることを明らかにしたそうです。

2009年に史上最多の自閉症スペクトラム患者を対象として行われた全ゲノム関連解析により、 多くの患者が共通して持っている遺伝的多型(スニップ)は遠く離れた二つの遺伝子の間にあることが見出され、 2012年にはそのゲノム領域からアンチセンスRNAが発現することが報告されていました。
(中略)
アンチセンスRNAの発現調節が自閉症スペクトラムのリスク因子となりうることが明らかになりました。 また、スニップ情報は薬に対する反応性を予測するオーダーメイド医療において利用されるため、 この研究で着目した塩基配列の個人差がマーカースニップの一つとなることも期待されます。

特定のmRNA配列に相補的な配列を持つRNAをアンチセンスRNAと呼んでいるそうです。mRNAというのはmessenger RNAのことで,遺伝情報の読み取りと発現に大きな役割を果たすものです。

DNAに塩基配列としてたくわえられた遺伝情報は,mRNAに写し取られ(転写),そのmRNAの遺伝情報に基づいてアミノ酸が決定され,タンパク質が合成されます(翻訳)。そして,こうした遺伝情報を読み取り,タンパク質を合成するまでの一連の流れをセントラルドグマと呼びます。

ゲノムとかDNAとか遺伝情報とか自分の体を構成している身近なもののはずですが,やっぱり実感がわいてこないですよねぇ。二重らせんを見ても「ほー」「んー」という感じです。