【研究】神経疾患・発達障害の新たな治療法開発に期待 — ヒトiPS細胞由来神経幹細胞の低酸素培養により,短期にアストロサイト分化を誘導

トピックスiPS細胞, 九州大学, 慶應義塾大学, 発達障害, 研究, 自閉症

慶應義塾大学と九州大学の研究グループによれば,ヒトiPS細胞由来神経幹細胞を低酸素培養することで,より短期間に(従来は約200日間),脳を構成し,その機能を支持するグリア細胞の一種であるアストロサイトへの分化を誘導できる方法を明らかにし,そのメカニズムを解明したそうです。

さらに、これを自閉症やてんかん、失調性歩行、特有の常同運動(手もみ動作)を特徴とする進行性の神経発達障害、レット症候群の患者由来神経幹細胞に応用することで、レット症候群患者の脳内で見られる表現型が培養系でも短期間で再現できることを世界に先駆けて発見しました。

この成果により、幅広い精神疾患・発達障害の発症原因の解明や、新たな治療薬開発につながることが期待されます。

同じ慶應義塾大学の研究で「今後はアストロサイトにも注目したレット症候群および自閉症の研究が展開されることが期待されます」という記事を2015年に紹介しましたが,前進は続いているということでしょうか(「【研究】自閉症の病態解明,新薬開発に期待」)。

【つぶやき】
こちらは公開し忘れていた記事になります。現在は常時30くらい下書きの記事があるので,たまにまぎれて公開を忘れることがあります。
なお,近日中にもう一件,iPS細胞関連の研究記事を投稿します(備忘録)。