障害・障碍・障がい

トピックスアクセシビリティ

記事の最後にブログ村へのリンクのためのバナーが表示されていると思いますが,これを見てふと思ったことなど。

※本記事投稿時はにほんブログ村で用意された「知的障がい児育児」などのバナーを使用していましたが,現在は自作のものを使用しています。

「障害者」や「障害児」など,とりわけ人に対する単語として「障害」をどう表記するのかという話です。人によって考え方はさまざまでしょうが(歴史的経緯はこうこうだからこの表記にすべきという主張もあるようですが),単なる言葉狩りに過ぎないので個人の好きにすればよいとは思います。なお,以下は私の感じるところとなります。

現状で法律上は「障害者」ですからそちらを使うのが一番無難だと思います(障害者基本法や知的障害者福祉法など)。「障がい者」という表記はどこか地方の役所の人が言い出したものだったように記憶しています(違ってたらすみません)。公的な文書でもそう書いてたりするのか,単に住民に向けたチラシやポスター等でのみ使用しているのかは分かりませんが,前者だと問題になったりしないのかとても気になりました。

先述の通り法令や行政などの文書では原則として「障害者」ですし,論文や専門書でも「障害者」以外の表記をまず見掛けることはありませんので,個人的にはあえて別の表記を採る必要はないのかな,と感じています。

配慮するというのは分からないでもないですが,そうなると「害」がダメなら,同様にネガティブな意味を持つ「障」はなぜそのままなのか,というのも気になるところです。表語文字はいろいろと難しいですね。

そもそも実に瑣末な漢字の問題で,「障害者に配慮」と必要以上に騒ぎ立てるほうがよほど配慮していない,あるいは差別を助長しているという印象すら受けます。

※平成25年改正前民法900条4号ただし書が,非嫡出子の保護を図ったものであるとの目的について,非嫡出子を嫡出子に比べて劣るものとする観念が社会的に受容される余地を作る重要な一因となっていることは否めない,という論理に似ていなくもないですね。

ウェブアクセシビリティの観点では「障がい者」という表記はあまりよくありません。たとえば目の不自由な人がスクリーンリーダ(音声読み上げソフト)を使用した場合,【さわりがいしゃ】などと意味不明な読み上げをされてしまう可能性があるからです。「障害者」に配慮したつもりが,肝心の「障害者」に意味が伝わらないのでは本末転倒です。もちろん,いずれはソフトウェア側で対応されていくとは思いますが。

そんなわけで下記のバナー画像については,そうした音声読み上げを考慮して代替テクストのみ「障害」に書き換えておきました。

※その後,オリジナルのバナー画像に変更しました。

因みに「子供」についても同様に言葉狩り論争などがあり,「供」が差別的表現に当たるという考え方もあることから昨今は「子ども」や「こども」と表記する例が増えているようです。親しい小児系の大学教授もそのような表記をする旨を必要に応じて明記していました(論文までそうしているのかは分かりません。基本的に英語でしょうし)。

法令では特に統一されておらず,「こども」(祝日法),「子ども」(国立国会図書館法),「子」(育児・介護休業法)などがあります。どちらかと言えば,「児童」「乳児」「幼児」「少年」「少女」「子女」のような表現が法令には多いのかもしれません。

個人的には「こども」という表記になると複数形をあらわす「供」の意は消え,別の言葉になるという印象を受けます。でも「子供たち」や「こどもたち」という表現(複数形が重なる)は違和感を感じてしまいます。

なお,ウェブアクセシビリティの観点からは「子供」「子ども」ともに【こども】と読み上げられるのでどちらの表記でも特に問題はありません。